人のからだの中には、どれくらいのカルシウムがあるのでしょうか。
カルシウムは、体重の約２％です。その９９％は骨にあります。
そして残りの１％は血液や細胞の中にあります。

例えば体重が５０キロの人の体の中には、
１／５０の、約１キロのカルシウムがあります。

カルシウムと言えば、「骨」というイメージだと思います。
さきほどの体重が５０キロの人ならば、
からだの中のカルシウムの９９％、つまり９９０グラムは骨にあります。

カルシウムはイオンの形になっていたり、
他の元素と結びついて化合物をつくっていたり、
タンパク質のようにな大きな分子にくっついていることがあります。

カルシウム自身は元素なので、それ以上変わりようがなく、
どのカルシウムもまったく同じです。
しかしカルシウムのつくる化合物にはたくさんの種類があります。

カルシウムは、性質がよく似ているマグネシウム
などとともにアルカリ土類金属と呼ばれています。

鉄も金属元素で人体の大事な成分です。
カルシウムよりは、はるかに原子量が大きく重い元素です。
これらをまとめてミネラルといいます。

カルシウムは人体の成分として
大切なミネラルのひとつです。

カルシウムについてもっと詳しく説明しましょう。

栄養物の中には、タンパク質や糖分のように
たくさん食べなければいけないものと、
カルシウムやビタミンのように
比較的少ない量で十分な物があります。

高校の授業で習ったと思いますが、
すべての物質は原子という、それ以上分けられない
ものがたくさん集まってできています。
何種類かの原子が集まって分子をつくり、化合物になります。

しかし、一種類の原子だけでできている物質もあります。
これが元素です。
カルシウムは元素ですが、ビタミンはさまざまな元素から
できている化合物です。

カルシウムの原子番号は２０です。
また、水素を１としたときの原子の重さを原子量といい、
カルシウムは約４０となっています。

そもそもカルシウムとは何なのでしょうか。
カルシウムは人の身体の成分として重要なミネラルのひとつです。

カルシウムと聞くと、一番始めに思い浮かぶのは「牛乳」だと思います。
今日は牛乳飲んだっけ？という反応が普通だと思いますし、
その通りで間違いはありません。

しかし、もっと大切なことは私たち人間のからだの中には、
たくさんカルシウムがあって、私たちはカルシウムによって
歩いたり、考えたり、物を見たり、朝起きたり、
話したり、笑ったりしている、ということです。

これはカルシウムが単なる食べ物の中の栄養素だということではなく、
私たちのからだの大切な成分だということです。